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平成26年度 春期 午前 問30

 OSI基本参照モデルの各層で中継する装置を、物理層で中継する装置、データリンク層で中継する装置、ネットワーク層で中継する装置の順に並べたものはどれか。

ア ブリッジ、リピータ、ルータ
イ ブリッジ、ルータ、リピータ
ウ リピータ、ブリッジ、ルータ
エ リピータ、ルータ、ブリッジ

回答


















































ウ リピータ、ブリッジ、ルータ

 物理層で中継する装置 … リピータ
 データリンク層で中継する装置 … ブリッジ
 ネットワーク層で中継する装置 … ルータ

 よって、「ウ」が正解です。

 物理層とは、データ通信を行う伝送媒体と、その媒体上での信号のやりとりに関する取り決めを指します。
 中継装置は、中継元と中継先の伝送媒体を繋ぎ、単純に信号を中継します。
 中継の際、減衰した信号の増幅や、歪んだ信号の復元なども行います。
 後述のデータリンク層やネットワーク層のように、宛先を見て中継先を選択することはしません。
 主に、伝送距離を延長したい場合に用いられます。
 一般的に、リピータハブ(単にハブと呼ばれる場合もあります)がこれにあたります。

 データリンク層とは、隣接するノード(端末)間における通信手順の取り決めのことを言います。
 ダイヤルアップ接続で用いられるプロトコル、PPPなどがこれにあたります。
 通信相手は隣接している範囲内で、インターネットのような、現在のネットワークを超えて、別のネットワークへの接続は、データリンク層の機能に含まれません。
 データリンク層の宛先としてMACアドレスがあり、これにより中継先を選択します。
 この中継を行う装置を、ブリッジと言います。スイッチングハブがこれにあたります。
 MACアドレスは、同一ネットワーク内の端末が識別できるのみで、別ネットワークへの中継には利用できません。

 ネットワーク層とは、1つ以上のネットワークを中継して、エンドツーエンドの通信を行う機能のことを言います。
 データリンク層と異なり、外部ネットワークへの中継、経路選択の機能を持ちます。
 インターネットのように、複数のネットワークが接続された経路をはさんで、エンドツーエンドで通信を行うことができます。
 この中継を行う装置を、ルータと言います。
 現在、インターネット接続に用いられるブロードバンドルータや、ISDN時代に登場したダイヤルアップルータも、ルータの一種です。

 また、OSI参照モデル全7層を中継する装置は、ゲートウェイと言います。

出典:平成26年度 春期 基本情報処理技術者試験 午前 問30


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