平成26年度　春期　午前　問28：基本情報処理技術者試験　過去問題：So-netブログ

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平成26年度　春期　午前　問28 [編集]

　”商品”表、”在庫”表に対する次のSQL文の結果と同じ結果が得られるSQL文はどれか。ここで、下線部は主キーを表す。

商品
商品番号	商品名	単価

在庫
倉庫番号	商品番号	在庫数

SELECT 商品番号 FROM 商品
WHERE 商品番号 NOT IN ( SELECT 商品番号 FROM 在庫 )

ア　SELECT 商品番号 FROM 在庫
WHERE EXISTS ( SELECT 商品番号 FROM 商品 )

イ　SELECT 商品番号 FROM 在庫
WHERE NOT EXISTS ( SELECT 商品番号 FROM 商品 )

ウ　SELECT 商品番号 FROM 商品
WHERE EXISTS ( SELECT 商品番号 FROM 在庫
　　　　　　　　　　　　　　WHERE　商品.商品番号 = 在庫.商品番号 )

エ　SELECT 商品番号 FROM 商品
WHERE NOT EXISTS ( SELECT 商品番号 FROM 在庫
　　　　　　　　　　　　　　WHERE　商品.商品番号 = 在庫.商品番号 )

回答
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エ　SELECT 商品番号 FROM 商品
WHERE NOT EXISTS ( SELECT 商品番号 FROM 在庫
　　　　　　　　　　　　　　WHERE　商品.商品番号 = 在庫.商品番号 )

　EXISTS演算子についての問題です。
　EXISTSは、副問い合わせの結果が存在する（結果が1レコード以上ある）場合、真になります。

　設問のSQL文
SELECT 商品番号 FROM 商品
WHERE 商品番号 NOT IN ( SELECT 商品番号 FROM 在庫 )
　は、INと副問い合わせを使用しています。
　商品テーブルの商品番号が、在庫テーブルの商品番号と一致しないレコードを抽出しています。

ア　SELECT 商品番号 FROM 在庫
WHERE EXISTS ( SELECT 商品番号 FROM 商品 )

イ　SELECT 商品番号 FROM 在庫
WHERE NOT EXISTS ( SELECT 商品番号 FROM 商品 )

ウ　SELECT 商品番号 FROM 商品
WHERE EXISTS ( SELECT 商品番号 FROM 在庫
　　　　　　　　　　　　　　WHERE 商品.商品番号 = 在庫.商品番号 )

エ　SELECT 商品番号 FROM 商品
WHERE NOT EXISTS ( SELECT 商品番号 FROM 在庫
　　　　　　　　　　　　　　WHERE 商品.商品番号 = 在庫.商品番号 )

　アとイは、副問い合わせが、( SELECT 商品番号 FROM 商品 )となっており、在庫テーブルの全レコードのケースに、常に商品テーブルの全レコードが返されるため、すべて真となります。
　つまり、商品テーブルに1件以上レコードがあれば、アは、在庫テーブルの全レコードが結果となり、イは抽出結果0件となるため、設問のSQL文とは違った結果になると判断できます。

　ウとエは、副問い合わに、WHEREが指定されています。
EXISTS ( SELECT 商品番号 FROM 在庫
　　　　　　　　　　　　　　WHERE　商品.商品番号 = 在庫.商品番号 )
　設問のSQL文は、商品テーブルの商品番号と、在庫テーブルの商品番号を条件にしています。
　ウとエの副問い合わせは、設問と同じ項目を比較しています。
　設問はNOT INとなっており、在庫テーブルの商品番号の中に、商品テーブルの商品番号が存在しない場合を抽出するようになっています。
　EXITSTは、存在する場合なので、NOTを付けることで、存在しない場合、になります。
　よって、エが正解だと判断できます。

　ACCESSで検証してみた結果です。

　テストデータ。